あっこゴリラを知ってから、私は自分を知ろうとしてる
久しぶりの更新は、私の推しの話をしようと思う
※本当は“あっこゴリちゃん”って呼びたいんだけど、ここではあえて敬意と愛を込めて“あっこゴリラ”と書きます!ね!
あっこゴリラを知ったきっかけは、YouTubeチャンネル「ふっくらすずめクラブ」のヒップホップクイズ回だった。
ヤスミノさんがクイズに取り上げていた曲は「あっこゴリラ」の「お兄ちゃん」や「谷原」。
……ニコニコ動画で見つけて聴いた。
ただのネタ曲じゃなかった。
お兄ちゃんのこと、本当に大事に思ってるんだなって感じて、
その優しさに不意打ちでやられてしまったのだった。
なんでライブに行こうと思ったのか、考えてみた
先日、YouTubeで見たキメラツアー大阪編Vlog。
その中で、あっこゴリラがこう話していたの。
「1人でも私の音楽を聴いて、日々の活力にしてくれてる人がいる。
その1人の熱い気持ちが全国にいてくれてる。
それがここから耕してもっと広げることができるって思ってる」
それを聞いた瞬間、
「行かなきゃ」って思った。理屈じゃなくて、もう感覚で。
そして、次の日にはLIVEチケットを取って、ちゃんゴリクラブにも入ってしまった。
でも——
そのあとInstagramのLIVEで「このYouTubeを見てライブに行こうと思った」って伝えたとき、
あっこゴリラ本人に「どこ見てそう思ったの?」って聞かれて、
なんとなくこの辺かな……と思う場面はあったんだけど、
なんだかちょっと違う気もしていてすぐに答えられませんでした。
そこから、記憶をぐぐぐっと遡っていったら……
思い出したのが、あの1月のInstagramの投稿だった。
この言葉が、知らないうちに私の心の奥でじわじわと効いていたんだと思う。
「わたしなんかが行っていいんか?」って、どこかで勝手に線を引いてた私に、
「違うよ?“あなたが”来るべき場所なんだよ?おいで!!」って言ってくれた気がしたのよ。
だから、あのメッセージを聞いた瞬間に感覚で動けたのは、
この言葉があったからだったんだと、あとになってわかった。
初めてのワンマンライブで、私は涙を流した
ワンマンライブって、こんなにたくさん曲やってくれるんだ!?って、まず驚いた。 あっこゴリラのステージは、声も動きもエネルギーも、全部が全力でぶつかってくる。
LIVEのあと、ネイル施術中のお客さんに聞いてみた。
「ワンマンって、こんなにいっぱい歌うもんなの……?」
その方は笑って「多いよ!推しにも見習って欲しいレベル!」って教えてくれた。
中でも、ずっと好きだった曲「generation」を生で聴けたことが、忘れられない。
「へいbaby
ウチらは数値じゃない
生きてきたlong time long time
さらせ正体」
このパート、音源でも目頭が熱くなるけど、 あの日、ステージの上からまっすぐ届いたその声で、本当に泣いてしまった。
あっこゴリラのライブは、ただぶち上がるだけじゃなくて、 “観てる人の輪郭をはっきりさせてくれる”場所だった。
「ウチらは数値じゃない」が突き刺さる理由
この言葉が私に突き刺さるのは、 私が作家集団で活動していたときに、
“売上”に左右されてしまって、ほんとは作りたかったものじゃない作品を作ってしまう弱さを抱えていたから。
「売れるものを作らなきゃ」って焦って、 「誰かの“いいね”」を基準にネイルチップを作って媚を売ってしまう。
でも本当は、ちょっと変でも、これだったら“好き”に出会ってもらえる。 そんなネイルを作りたくて独立したんだったじゃん!ワシは!!
generationは、あのときの私が今の私に向かって怒鳴ってるみたいだった。
ちゃんゴリクラブに入って、わかったこと
ちゃんゴリクラブに入って、過去の配信をさかのぼっていくと、 あのパンチの効いたフレーズたちが、実は長い時間をかけて育ってきた“叫びたち”だったことがわかる。
一つひとつの言葉に、背景があって、人生があって、闘いがある。 それが見えてから、もう一度聞くと曲の聴こえ方が変わって伏線回収が捗る捗る!
そして、noteに載っているセルフライナーノーツ。 そこには言葉の裏にある思いやプロセスが、丁寧に書かれていて、まるで“手紙”のように届く。
私は今、音楽だけじゃなくて、 あっこゴリラという人の人生を、すこしずつ受け取らせてもらっている、そんな気持ちでいる。
この気持ち、届いてくれたらいいな
あなたの音楽は、私にとって“感情の翻訳者”でした。
怒り、泣きたさ、叫び、孤独—— 全部ぐちゃぐちゃになって、表には出すな出すなと抱えていたもの、 言葉にならなかった気持ちを「我慢すんな!」って言ってくれるような音楽でした。
LIVEに行って、generationを聴いて、 私はまた“ちゃんと私でいい”って思えました。
このブログがいつか、 あっこゴリラに届いたら、 ここにも「ちゃんと好きになった人」がひとり増えたよって、気づいてもらえたらうれしいです。
ほんとうにありがとう。
🔖おまけ:いとさんの“この曲も聴いてほしい”キメラ選抜
- human’s ham
「高く売りたい肉 にするため育てるこの教育」「ヒトは金のためだけに生きるべき(笑)」
→ 集団活動でネイルチップを“売れるように調整しないといけない”苦しさ。
→ 「個性が潰される感覚」と「教育・ブランドという外側からの価値観」がドンピシャで刺さる。「皆と同じぐらい上手にコミュニケーション出来んし迷惑ばっかかけてごめん…」って思った時、あの“前ならえ”ってフレーズに取り残された気持ちを重ねた。
本当は「human’s ham」の中では皮肉の意味で登場してるんだけど、私はその「整列してる世界」の外に立たされてる感覚のほうに反応してしまった。
自分だけ浮いてるような、入れないような。
だからこそ「generation」の“私でいい”って言葉に、救われたんだと思う。
- 10000yen
「本性あぶり出す金の切れ目」
→ 集団活動での商品販売時に、あえて金額の案内をしなかったことへの後悔が、自分への怒りと罪悪感としてグサッと来る。
→ でもリズムは軽快で、掛け声はお祭りっぽくて好き。こんな出来事があったことを、この音楽と一緒に忘れずにいたい。
- from zero
→ リズムからして一発で「始発電車」だと感じた。
→ 「崩れそうになる余裕の表情」という歌詞に心がギュッとなった。
→ 静かで孤独だけど、それでも前に進もうと思わせてくれる曲。
でもほんとのホントは、キメラを最初から最後まで聴いて欲しい! ぜんぶがつながってて、ぜんぶがあっこゴリラの魂だった。